●せっちん神
昔はお釜場(かま神さん)、井戸(井戸神さん)と言うように、
便所(雪隠)には「せっちん神さま」があった。
私(注:明治生まれ)の小さい時の記憶で、中段に三角の板で
雪隠神棚をもうけて、切りはぎの御幣束を立て、その前に
お灯明の皿があり、正月にはお供え餅も紙にのせてあげ、
小正月にはお繭玉の三つ刺し(米一つ粟一つ稗一つ)もあげた。
門松も便所前に立て、オシメも吊るした。
小雨にはお膳をこしらえて上げる習慣があったと言うがいゞか。
(文責:ゆる)
【訂正】いゞか → いかゞ
返信削除【注】 オシメ : オンベ、オシベ、御幣のこと。
返信削除【注】 オシメ : にアクセントをおく。
返信削除【注】 オシメ : ‘オ’ にアクセントをおく。
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