●小栗(上野介)さん家族逃避行
おそねさんが市兵衛さん方に嫁に来て間もなくの頃、畑で桑つみをしていたら
一行が通りかゝり、市兵衛さんの家を聞いたので其は私の家ですと案内して
家に連れて来た。
奥さんは疲れはてゝいて供の人の肩によりかゝるようにしていた。
市兵衛さん家(ち)では馬を二頭飼っていたので、この馬二頭で四里の道を
和光原<ヤマニ>まで送ったのである。
赤岩の篠原平作さんはしぎゅう(至球)の畑で仕事をしていて
この一行を見た一人であるとのこと。
又赤岩の関口周造さんはかじやしき(鍛冶屋敷)で畑仕事していて
この一行を見た。(直接聞く)
おそねさんはこの話を孫の久一君に時々話してくれたそうだ。
(文責:ゆる)
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